私は秋が一番好きです。
暑い夏からだんだん涼しくなってきて、食欲も湧いてくるし。
金木犀の香りがふわっときたりするともう最高ですね!
お酒も進みます。いい季節になってきました。
今日は、自宅ワイン会のススメです。
- ワインが好きで、その美味しさを共有したい!
- ワインと料理のペアリングを気軽に楽しんでほしい!
- ワインをもっと気軽に楽しんでほしい!(ワイン好き増やしたい!)
そんなあなたは是非読んでいってください。
ワインはレストランやバーで飲むと、お値段が高くなることがあります。
しかもワイン初心者は「確かに美味しいけど・・・ちょっと高すぎるよね・・・」と思ってしまい、ワインから遠ざかっていくこともあるはず。
自宅でワイン会を開催すると、美味しく楽しく安くワインを楽しめます。
では説明していきますね!
ワイン会のテーマを決める
まずテーマを決めておいたほうが、圧倒的にやりやすいです。
ワインが好きになって間もない頃は「自分が美味しいと思ったワインをみんなにも飲んでほしい!」と思います。・・・私は今でも思いますが(笑)
それはそれで一つのテーマなんですけど、例えば
- 初心者にもっとワインを好きになってもらいたい!
- ぶどう品種が同じでも国が変わればこんなに香り・味が違う!
- 同じ国でも地方が変わればこんなに味が違う!
- スパークリングワインのみでワイン会を構成!
- 料理がメイン!ワインはお供!
- 自然派ワイン縛り!←うちのことです。
とかです。
開催側の経験が上がってくればくるほどワイン会も面白くなってきますが、まずは開催するテーマを絞ってみると、来てくれる人にも伝わりやすい分かりやすい自宅ワイン会になります。背伸びはしすぎない。でも少し背伸びしてみる。こんな感じ。
ワイン会に参加してくれるメンバーが慣れてくると、1人1本ワインを持ち寄ることも出来ます。そんなとき、例えば5人なら
- 泡(スパークリングワインのこと)
- 軽めの白ワイン
- 重めの白ワイン
- 軽めの赤ワイン
- 重めの赤ワイン
という風にそれぞれにどれか1本担当してもらい、同じようなワインがかぶらないようにすることがオススメです。
ワインを持ち寄る場合は、これはメンバーにもよりますが、ある程度金額も設定しておいて良いかなと思います。1本2,000円~4,000円を目安に、とか。
さらにレベルが上がってくると「フランスのラングドック地方のワイン」のように地域縛りでワインを持ち寄って、銘柄や品種を当て合うことも楽しいです。
※ソムリエやワインエキスパート仲間で定期的にやっています^^
こんな感じでテーマを決めておくと、参加する方も開催する方もいろいろとやりやすいのです。
いろんなテーマでやってみてくださいね。そして面白いテーマがあったら是非教えて下さいね~!
自宅ワイン会の会費
これ結構悩むケースあると思います。
上で書いたようにワインも料理もすべて開催者側で準備する場合と、料理は開催者・ワインは1本持ち込みの場合、ワインもおつまみも参加者が思い思いに持ってくる場合など、様々です。
すべて主催者側で準備する場合
たまに「ホームパーティーなのでお金要りません」というケースがあるのですが、それでも良いかもしれませんが、逆に参加する方に気を遣わせる場合もあります。
私は自宅ワイン会で利益を出そうとは考えていませんから、必要な経費トントンでいただくことにしています。
1人3,000円~5,000円で設定することが多いですね。
主催者含め5名の場合で1人4,000円の会費だとすると、合計20,000円。
例えばの内訳は
- ワイン5本:12,500円(1本2,500円平均)
- 料理:合計7,500円(1人1,500円分)
ざっくりこんな感じですね。
美味しいお肉などを食べてほしい時は会費より多い材料を買うこともあります。
それくらいおおらかに考えると良いと思います。あんまり細かいと自分も周りもめんどくさくなる(笑)
ワインもいろいろ選択できて1,500円、2,000円、2,500円、3,000円、3,500円の5本でも1本平均2,500円です。
※ワインのランクを上げたい時は、会費を5,000円にすることもあります。ワインに関しては参加者次第ですね!
あ、私は会ったことがないのですが、インターネットの書き込みなどで「ホームパーティーでプロでもない人の料理にお金を払いたくない」というものを見たことがあります。これほんとなのか分かりませんが、こういう人もいるかも知れませんので、告知をする時はどのような料金体系か必ず説明しておいてくださいね。事前にわかっているなら、こんな人私なら呼びません(笑)
1人1本ワイン持ち寄りの場合
ワインが好きが集まるときに1人1本ワイン持ち寄りというのはかなり多いです。
日中から飲んで料理もおつまみ程度で良い場合は、会費をもらわないこともあります。
でも人数が多かったりコース料理のようにある程度量を作るのであれば、材料費だけはもらうことも多いです。その場合もきちんと告知して募集します。
上でも書きましたが、ワインの種類やある程度の値段を決めておいたほうが(特に慣れないうちは)無難です。
いろんなパターンがあると思いますが、どういう人間関係なのか、が一番大切だです。人間関係が良好で付き合いも長ければ決め事は少なくても問題にならないことも多いと思いますが、初対面や付き合いが浅い場合はある程度決めておいたほうがこちらも相手も気を遣わなくてよいです。
いつもお世話になっている方をお呼びするときは、会費取らないことも多いです!(でもそういう時に限ってお土産をいただく・・・)
どこまで決めて、どこから曖昧にするのか、このバランスもそのワイン会の味になります。
開催時間
これは参加するメンバーによって変わることがほとんどですが、実際に私達が開催したワイン会は
- 土曜日18時前後~日曜日深夜2時
- 土曜日16時~日曜日朝4時
- 日曜日14時~日曜日21時
- 日曜日11時~日曜日18時
など、土曜日の夜と日曜日の日中からがほとんどです。
土曜日は仕事の人もいるので、夜からになることが多いかな。
日曜日はランチタイムからスタートする場合が多いですね。翌日の月曜日に二日酔いいならないように早めにスタートさせます。
ワイン会はワインラヴァーが集まることが多くて、時間の進みが非常に早い。気がつけば6時間くらいはすぐに経っています・・・
翌日に用事がある場合は、予め終了時刻を決めておいたほうが身のためですね(笑)
メンバーの集め方
楽しいワイン会になるかならないかは、メンバー構成が非常に重要です。
ワイン会でなくても仕事でも「何をしているか」よりも「誰としているか」の方が大切だと個人的には思います。
例えば「初心者が多くてワインの楽しさを知ってほしい」というテーマでワイン会を開催したのに、1人ワインに詳しい人がいたとしてその人が専門用語ばかり使って知識をひけらかすとか、興ざめです。
主催者側がワインの知識がそれほどなく、ワインを楽しく説明してくれる協力者(ソムリエでもワインエキスパートでも)がいると、ただ楽しいだけではない学びもあるワイン会になったりします。
人にはいろんなタイプがあるじゃないですか。
- その場が楽しくなるように動く人
- 積極的には動かないけど、話しかけられると楽しそうに話す人
- あまり話さないけど、聞くと面白い返答をする人
- 最初は無口だけど、酔っ払うと話が止まらない人
- 酔っ払っても面倒見が良い人、気が利く人
別の人が持ってきたワインを否定したり、酔っ払っていきなりキレたりは論外ですが、主催者が場をコントロールするつもりでメンバーを集めてくださいね!
ワインを出す順番とか料理を出す順番、時間配分、水の進み具合など気を配らないといけません。ワイン会では水を出してくださいね!というのも私が水を結構飲むからです(笑)多分ワインと同じくらいは飲んでる。
ですので、メンバーの1人が主催者側の協力者になってもらうことがすごく助けになります。そのメンバーがワインのことにある程度詳しかったらなおのことやりやすいです!
ポイントは、1人でやりきろうとせず仲間も巻き込んで運営する感覚。
やっぱりみんなで楽しい会を作っていくという感覚を持った人が多い会というのは、単純に楽しいです。
ワイン会で提供する料理
提供する側が1人の場合でも、ワインを楽しみながら自分含めて5人分の料理を出すことは全然出来ます。しかし、慣れていれば、です。
最初はてんてこ舞いになるはず(笑)
ワイン飲んで酔っ払ってますしね・・・
ポイントは「ワイン会の最中に手間がかかる料理を減らす」ことです。
絶対にこれは食べてほしい、提供したい!という料理があればそれは手間を掛けてでも作ってください。
でもずっと料理ばかりしていると、ゲストも気を遣いますし、ゲストもあなたも一緒に飲みたいはずです。
私のオススメは、ワイン会の最中に「盛るだけ」「切るだけ」「焼くだけ」の料理を準備しておくこと、です。
- マリネ
- 自家製ソーセージ(自家製でなくてもいいですw)
- 自家製ベーコン(自家製でなくてもいいですw)
- ザワークラウト(もちろん自家製ですw)
- 人参のラペのような酢の物
- パンに合うディップソース(タップナードなど)
- パンやバゲット
- ピクルス(瓶詰め)
- オリーブやチーズなどのおつまみ
- オーブンに入れる前のグラタン
- カレー
- 鶏ハムや豚ハム
などなど、数日前から少しずつ準備しておくと、当日はあまりやることがありません(笑)
私は料理が好きなので、いつもタッパーや瓶に少しずつ料理が入っています。
これをワイン会に合わせて作っておくとほんと楽ですよ!それでいて料理のクオリティも保たれる。
当日にできるだけ楽をするために、数日かけて少しずつ準備をする。これです。
このサイトでは、ワイン会に出して喜ばれる簡単な料理レシピも掲載しているので、ご参考にどうぞ!
ワインを出す順番
ワインを出す順番も自分で考えて提供できるって、まるでソムリエのよう^^
大丈夫、ソムリエでなくてもあなたのワイン会なので自信持って楽しくやってみてくださいね。
ただ一応、以下の知識だけは持っておいたほうが良いと思います。でもこの通りにしなくても問題ないです。というかむしろ私も感覚でやっているところもあります(笑)
セオリー守らなくたって楽しければいいんです!
初心者が美味しいと思うワインと、経験値が多い人が美味しいと思うワインは、違うことが多い。
私が思う理由ですが、初心者は「飲みやすさ」を大切にしているからじゃないかな、と思っています。
飲みやすい→美味しい、という感覚。
ワイン以外のお酒でもよく聞くと思います「これ飲みやすいね」というコメント。これは悪いことではなく、飲みやすいことを大切にしているということです。
ただ「飲みやすい」と言っても、タンニンが少なくて、酸味がキツ過ぎず、甘みがあって、余韻が短くスッキリしている、などはこちらには分からず、その人の中で言語化できたものが「飲みやすい」ということ。
今までの経験上、熟成した芳醇なワインは初心者にはあまり好まれなかったことが多いです。逆に玄人に出すと喜ばれますが^^
ちょっと脱線してしまいました。
ワインを出す順番の一つの目安ですが、濃厚・芳醇なワインは後半に出したほうが良いです。
濃厚・芳醇なワインは値段が高いことも多くて、乱暴に言うと値段が高いものを後に出す、とも言えるのですが・・・その逆をやってしまうと(先に高いものを出して、後で安いものを出す)、気持ちが下がることがあります。つまりがっかりしてしまう(笑)
そういう意味で、先に白ワイン、最後に赤ワインという流れになることが一般的ですが、濃厚な白ワインもたくさんあって最後に白ワインという流れも全然アリなのです。
初心者が多いときは、濃厚系よりもスッキリスルスル系を多く構成したほうが参加者が楽しめるかもしれません。
お店でコースを提供するわけではないですから、あなたの個性を出しつつ、集まってくれたメンバーに楽しんでもらう構成を自由に考えてください!
ちなみに美味しいからと言って濃厚な赤ワインばかりだと、私は飲み疲れします(笑)
ワイングラス
私は・・・30脚ほどワイングラスを持っています・・・
世の中のワイン好きはもっとたくさん持っている人もいるかも知れませんが、一般的には30脚は多いほうかな?
ワイン会を開催する人数にもよりますが、1人3脚あれば十分と思います。
泡用、白用、赤用という風に専用でなくても全然構いません。
ワインの種類とグラスの選び方のセオリーはありますが、まずは使いやすいサイズを揃えておくことがオススメ。
350~500mlのグラスがあればよいですね。
あまり変わった形ではなくて、普通の形?で問題ないです。
高級なグラスは非常に薄く作られていて、洗うときにめちゃくちゃ緊張します!
最初はある程度頑丈なワイングラスがおすすめですよ。
ちなみに今回は自宅ワイン会の話なので関係はないですが、お店でワイン会をするときは、グラスを個人個人で持っていくこともあります。私は6脚セットを持っていくことが多いです。そういう時のために6脚セットを買った時の箱は捨てずに取っておいたほうが良いかもしれません!
グラスの手入れってけっこう大変なんですよね・・・
食器棚などに入っていなくあまり使わないグラスは、ワイン会前日に汚れやホコリのチェックをしておいたほうが良いです。結構な確率で汚れています。
ワイン会当日にチェックして洗ったりしていると思わぬ時間ロスになってしまいます。
当日のセッティング
これも開催者によりいろんなスタイルがありますが、私は結構アバウトにやっています。みんなが来るまでに普段飲みのワイン飲みながら準備してるし(笑)
それでも14時スタートなら、14時にスタートできるようにセッティングはほとんど完了しています。
各席にグラスや前菜、お箸や必要ならスプーンなども。
あ、今まで参加した人は日本人ばかりなので基本は「お箸スタイル」です。
スープやケーキを食べるときはスプーン・フォークを出すこともありますが、お箸のほうが気楽に食べられるんじゃないかという勝手な思いがあるので、そのようにしています(笑)
ステーキなんかも焼いた後にサイコロ状に切ってお箸で食べられるようにしてから提供しています。
ワインは飲む前にセラーから出すか、大きなバケツに氷水を入れて泡や白ワインを冷やしていることもあります。
あと、ワインのデータを紙に印刷して用意しておくと喜ばれます!
聞くだけだとなかなか覚えられませんからね!
ワインボトルにデータを切って貼っていたこともあります(笑)
一応、ワイン会直前のチェックリスト考えてみました。
- テーブルはきれい?
- トイレはきれい?
- 音楽OK?
- 照明OK?
- 手洗いのタオルOK?
- グラスきれい?
- ワイン冷えてる?
- ワインを注ぐ時に溢れる事があるので拭くもの
- テッシュ(使った後のゴミ箱もあるかな)
- 水用のコップと水
多少準備が間に合ってなくても、みんな揃ったらスタートしちゃいましょう!
スタートしてから飲みながら話しながら、間に合わなかった準備を続けたら良いんです(笑)
宅飲みという概念を変える
20代の頃から宅飲みって結構やっていました。若い頃は楽しかったんですが、「缶ビール飲んでたらぬるくなって美味しくない」「おつまみがスナック菓子」などにだんだんと飽きてきてしまって、宅飲み=美味しくないとか簡易的な飲み会という偏見を持っていました。
しかし今では「お店の味に追いつけ追い越せ!」で、できるだけ自然の食材や手作りの料理で自宅ワイン会を開くようになりました。
きっかけはお店で飲んだ自然派ワインです。
私はお酒は何でも飲みますし、ワインも飲んでいたんですが・・・
ワインって難しくて敷居が高い。味もよく分からないし、値段が高い。
という見方をしていたんです。
それが自然派ワインを飲んだ時に「なんだこれ、美味しい・・・こんな美味しいお酒飲んだことない・・・」と素直に心から思ったものです。それは今でも変わりません。
自然派ワイン(ヴァン・ナチュール)のおかげでワイン全般に興味を持つことも出来ましたが、私の好みはどうしても自然派よりになっています(笑)
こんなワインに合うのは、できるだけ自然の手作りの料理。
そんな思いでワイン会で料理を提供しています。
昔、自分の作った(おいしくなかった)料理で家でビールを飲んでいたときとは、ただただ飲み食いしていた・・・
でも自然派ワインに出会ってから、飲むことも食べることも大切に考えることができました。かなり人生が変わったと思います。
この体験を他の人にも味わってほしいし共有したいし、共感してほしい(笑)
これが私達のワイン会の裏コンセプトでもあります。
みんな健康になって帰っていってほしい(笑)
みんなもやってみてね
私の自宅ワイン会の考え方を書いてきました。
これを読んでいる人は、これから初めて自宅ワイン会を開く人もいれば、もう何百回も開催している人もいるかも知れません。
いろんなアイデアやアドバイスがあれば是非教えて下さいね!
今度はワイン会の様子などもアップしようと思いますが、酔っ払うと写真撮ったりワインのコメントを残すことを忘れてしまって、結局公開されずに終わってしまうことが多くて・・・
それでは今回はこんなところで!
さぁ今週末もワイン会だ(笑)
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