お酒の頭痛対策にも。お酒の代謝について考える。

こんにちは。池本です。

二日酔いって本当にしんどいですよね・・・
でも飲んでいるときは楽しかったり美味しかったりで、ついつい飲みすぎてしまうことがあります。私は、、、結構ありました。

翌日に頭痛や吐き気が襲ってきたときは「もう飲むの控えよう・・・」なんて思って翌日からまた飲んでいたり。

実は私、最近は二日酔いになっていません!
飲む量をセーブすることもありますが「なぜ二日酔いのになるのか?」を研究していると、自分が二日酔いになりにくいパターンというものに出会えました。

理論と実践を繰り返すと、面白いですよ!

お酒が好きな皆さんに、今回はこれをお伝えしたいと思います。
一生お酒を楽しめるように、お酒とは上手に付き合っていきましょう。

お酒は体にとっては毒

お酒(日本酒という意味ではなくアルコール一般)は体にとって毒です。体は解毒しないといけません。

そんなことは酒好きの皆さんは知ってますよね!
そう、分かって飲んでるんです^^

20代のころは「酔うために飲む」という人間でしたが、最近は「味わっておいしく飲んでいたら酔っていた」に変わっています。

たくさん飲んで酔っ払いたい!という気持ちは痛いほど分かります。自分もやっていましたし否定はしませんできません。でもそれを続けているとせっかくの大好きなお酒が飲めなくなってしまう可能性が高くなってしまいます。

未だにあるのかどうか分かりませんが、お酒を強要する人はそのあたりの知識がないと思うので、万が一近くにいる場合は、できるだけ距離を取ったほうがいいです(笑)

自分の体です、自分で守りましょう!自分のペースで飲みましょう!

お酒(毒)を体が解毒してくれている

入ってきたお酒(毒)は体が解毒してくれています。私は自らついついお酒が進んでしまうタイプですが、体には感謝しないといけません^^

体にアルコールが入ってくるとどのようなことが起こるのか、簡単に説明しますね。

アルコール分解の流れ

入ってきたアルコールは「ADH1(アルコール脱水素酵素)」と呼ばれる肝臓にある酵素の働きでアセトアルデヒドに分解されます。

その後「ALDH2(2型アルデヒド脱水素酵素)」の働きで酢酸に分解。

肝臓で酢酸になった後は、全身を巡るうちに水と二酸化炭素に分解されて体の外に出ていくという流れです。このようにアルコールの分解は大きく2段階に分かれているんです。

酵素というのはたんぱく質から出来ています。(もう少し正確に言うと、食べたたんぱく質を消化でバラバラのアミノ酸にして吸収。吸収したアミノ酸から酵素を作ります)

お酒の分解にもたんぱく質が非常に大切な役割をしています。

お酒に強い、弱いというのは、これらの酵素の働き(量も)が活発かどうかである程度決まってきます。数千円の遺伝子検査で調べられますよ。amazonでも売っています!「アルコール 遺伝子検査」などで検索してみてください。

例えば頭痛ですが、アセトアルデヒドが血管を拡張させ、神経を圧迫し炎症→頭痛になる。とされています。肝臓の処理能力、今回の話で言うとアルコールを分解する2つの酵素の処理能力を超えてしまうと二日酔いになってしまうということですね。

逆に言うと、処理能力を超えないように少しずつ飲んでいれば、二日酔いどころか酔っ払うこともないということです。

肝臓の負担を考える

二日酔いになってしまっては、翌日使い物になりません・・・
結局のところ

短時間にたくさんのアルコールを摂取しないこと

が最も大切なことです。水を飲みながらお酒を飲むことも大切。アルコールが一気に吸収されないように水で薄めながら飲むということです。私がよく開催するワイン会でも水は必須です!

お酒を飲むと肝臓に負担をかけることは間違いないので、アルコールを飲まない普段の食事から肝臓を休めておくことが大切です。

私のお勧めは、普段の食事の糖質コントロールです。
糖質というのは「米、麺、パン」などの主食とされるものですが、多くの人は「糖質を取りすぎて、たんぱく質が足りない」食事をしています。

肝臓と糖質は密接に関連があります。

糖質を食べるとブドウ糖に分解され肝臓に送られます。
糖質の食べ過ぎで大量のブドウ糖が入ってくると、グリコーゲンとして肝臓に貯蔵します(多すぎると脂肪肝に)

毎食毎食、糖質をたくさん摂る食事をしていたら、肝臓は休む暇もないですし、脂肪肝になってしまったら肝臓の働きが悪くなります。

お酒を飲むために、というわけではないですが、普段から糖質の食べすぎには注意しておいたほうがいいですよ!外食や中食は糖質が多すぎるので!

ちなみに私は、糖質コントロールで肝臓の値が正常値に戻りました。
糖質をできるだけゼロにすることは、食べるものがかなり制限されて生きづらくなるのでお勧めはしません(笑)

 

糖質の話をしたので「低血糖症状」について少し書いておきますね。

よく「高血糖は危ない!糖尿病になる!」という話を聞きますし、確かにそう思います。この話に加えてお酒を飲む人は「低血糖」にも注意しておいたほうがいいです。

低血糖の症状は二日酔いと似ています。

私は当時、お酒を飲むときはおつまみ程度しか食べず、お酒ばかり飲んでいました。
飲み終わって寝て起きると、ひどい二日酔い・・・頭痛、嘔吐、体の震え、めまいなどとても動ける状態ではなかったです。

別の日に同じように飲んで、みなさんもやったことのある「〆のラーメン」や「〆のカレー」を食べてから帰宅して寝ると、翌日の二日酔いがかなり軽い。

こんな経験ないですか?

これ、体が低血糖になっている可能性が高いです。

通常、血糖値は一定に保たれています。
体に蓄えられている糖質がなくなってしまうと「糖新生」といって肝臓が糖質以外の物質から糖質を作ってくれます。それで血糖値を安定させる。

でも肝臓はアルコール代謝に大忙しなので、糖新生が追い付かず結果低血糖になってしまっていると考えられます。

飲んだ後にラーメン食べてください、と言っているわけでなないです(笑)
ただ、当時の私のようにあまり食べずにお酒ばかり飲んでいる人は、できるだけ食べながら飲むか、飲んだ後に少しでも糖質を食べておいたほうがいいです。

お酒飲みながら結構食べて、さらに〆のラーメンをやっていたら太ります・・・
糖質ともうまく付き合っていきましょう!

具体的にどうすればいいか

ここまでで、

  • 普段の食事は糖質をコントロールして肝臓に負担をかけないように
  • 短時間にたくさんのアルコールを摂取しない(水を飲みながら飲む)
  • 飲んでるときは糖質も適度に食べよう

という対策が出てきました。

ここからは、もうすこし具体的な栄養素について書いていきますね。

・・・具体的な栄養素・・・そうつまりサプリメントなどである程度対策ができるということです。

 

お酒の分解については上のほうで簡単に説明しましたが、細かい話をするとお酒の分解にはたくさんの栄養素を消費します。

なのでお酒を飲む前や飲んだ後に、アルコール代謝に使われる栄養素を補給してしまえ、という考え方ですが、あくまでもサプリメントですので過度な期待はしないでほしいですし、たくさんお酒を飲んでほしいからご紹介するわけではない、ということは分かってくださいね!

「一生お酒を楽しむ飲めるため」に栄養素を補給する、という願いを込めています。

ビタミンCとビタミンB群は水溶性ですので、ある程度基準を超えた量を摂取しても問題になることは少ないです。
でもその他の脂溶性ビタミンやミネラルは、摂取し過ぎで悪い影響が出てしまう可能性があります。

お酒を飲む前に摂ってほしい栄養素の代表的なところは

  • ビタミンC
  • 亜鉛
  • マグネシウム
  • ナイアシン(ビタミンB3)
  • ビタミンB1
  • カリウム

ですね。

皆さんの食生活や生活環境によっておすすめできる栄養素は変わってきますが、多くの場合、ビタミンCとビタミンB群(いろんなBが全部入っているやつ)をまずはおすすめしておきます。

お酒に対する疑問

よく、飲むお酒の種類ではなくて、飲んだお酒(エタノール)の量が問題である、と言われていますが、私はその説に100%は同意していません。

いや大部分はそうだとは思いますが、例えばほぼ同じアルコール度数の日本酒と自然派ワインを、同じくらいのスピードで飲んだ時、私は明らかに酔い方も翌日のお酒の残り方も違います。

日本酒も好きなのですが、なぜか怪我とかトラブルが多かった(笑)
翌日の二日酔いも頭ガンガンなことがあります。

自然派ワインも飲みすぎたら翌日二日酔いになりますが、これは体感ですが、日本酒の倍量飲めます(やめなさい)・・・

決して日本酒がだめというわけではなく、人によって代謝が得意なお酒というものはある気がしています。

二日酔いを「飲んだエタノール量」という数値で表現できればいいですが、人間の体は解明されていないことが多いですし、下手をしたら飲んでいるときの楽しさでもアルコール代謝が変わる可能性だってあります。

こればっかりは客観的に計ることができないので、説明することも難しいですが、数値で測れない何かがある、と考えています。

まとめ

私は30代中盤までウコンの力が手放せませんでした。かなりお世話になりました。

いまでは飲まなくなりましたが、たまに飲むくらいだったらよいとは思います。ただ当時の私のように、週に何度も飲みに出かけ、その度にウコンの力を飲むようなことは、できれば避けたほうがいい。

「ウコンの力とサプリメントは何が違うんだ!?」という声が聞こえてきそうですが、食品添加物や甘味料についてはまだ別の記事で書くようにしますね!

恐らくですが人間の体は、私たちのように大量のお酒を飲むように設計されていません。

だからこそ自分の体の理解と対策が必要です。不自然なことをしている以上、対策もある程度不自然になってしまうのは致し方ない、と言ってしまうと何でもありに聞こえてしまうかもしれませんが、私個人的にはできるだけ自然に近いものを体に取り入れたいとは考えています。

美味しいお酒を一生楽しめるように、無理だけはしないでくださいね!

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ABOUTこの記事をかいた人

池本 昭之

分子栄養学認定カウンセラー、食生活アドバイザー、ワインエキスパートな人。お酒は何でも好きだが、自然派ワインでワインと健康に目覚める。 いつまでも美味しいお酒を飲める体づくり&体に優しい手作りのおつまみを研究している。