アルコールを分解する時間 その1

アルコールを分解する時間1

こんにちは。池本です。

美味しくお酒飲んでますか?

今回は「飲んだお酒がどれくらいの時間で分解されるか」を考えていきます。
この記事の目的は、自分のアルコール分解能力をある程度理解して飲めば、肝臓の負担を減らすことができるはず!です。

ただ・・・お酒(アルコール)の分解スピードは個人差が非常に大きいので、あくまで私の考え方と体験談でございます。

今後の、お酒と一緒に歩むあなたの人生に役立ててください^^

アルコールの分解と吸収

まずは一般論を確認していきます。

一般的には男性は1時間におよそ9g、女性は1時間におよそ6.5gのアルコールを分解できるとされています。

アルコールを分解するとは、身体の中からアルコールが消失する(なくなる)ということです。
お酒に含まれるアルコールは以下の計算式で求められます。

お酒の量(ml)×度数(%)×エタノール比重(0.8)

  • 缶ビール350ml(5%)→アルコール含有量14g
  • 中ジョッキ450ml?(5%)→アルコール18g
  • 日本酒2合360ml(14%)→アルコール40.32g
  • ワイン1本750ml(13%)→アルコール78g

こんな感じです。アルコール度数は品物によって異なるので大まかに書いています。

一般論の計算ではワイン1本飲むと、男性でアルコール分解に約9時間くらいかかるということです。

自分の体で実験してみました

調べた・聞いた話は実際にやってみないとね!ということで実験。

今回の実験の条件は以下の通りです。

昼食は12時ちょうどくらいに取りました。

食べたものは

  • 植物性プロテイン200ml
  • マルチビタミンサプリ
  • 自分で作った豚汁(大根・えのき・玉ねぎ・乾燥シイタケ・ナス・豚肉・溶き卵)

です。実は毎日の昼食はほぼこれです。豚汁の具は変化ありますが。

飲んだお酒は「アサヒスーパードライ350ml」。
ビールを飲むことはかなり減りましたが、ちょうどいただき物のビールが冷蔵庫に冷えていたので^^

アルコール度数は5%。なので350×0.05×0.8=アルコール量(エタノール量)は14gという計算です。

男性は1時間で9g分解できるので、約1.5時間あれば消失する(アルコールが抜ける)ということ。果たして本当かな?

ではどうやって体内のアルコール量を計測するか。

これを使いました!

タニタ アルコールセンサー

測定範囲は0.05~1.00mg/Lまでです。
(そのため0と表示されていてもアルコールが完全に分解されていない可能性もあると思います)

では実験開始。

ビール350mlは3分で飲み終わりました。
ゆっくり飲んで飲み始めと飲み終わりに時間差があったら評価しにくいなぁと思ったのでさっと3分くらいで・・・

では結果です。

  • 10分後:0.25mg/L
  • 20分後:0.16mg/L
  • 30分後:0.08mg/L
  • 40分後:0.07mg/L
  • 50分後:0.05mg/L
  • 60分後:0.00mg/L

体感としては20分後くらいに「あ、少し酔っ払っているかも」という脳がくらっとする感じはありました。

この測定器だと、ビール350ml(アルコール度数5%)のアルコールは、私の身体だと飲み終わってから約1時間で代謝できている可能性がありますね。かといって1時間後に運転するようなことは絶対にしません(笑)

今回の実験の感想

あくまで「ただビールを飲む」ということをしてみましたが、実際はもっとゆっくり飲むことが多いでしょうし、いろんなおつまみも食べながら飲むと思います。

単純に自分のアルコール分解能力を知っていたとしても、その日の体調や飲み方によって分解結果は随分変わりそうだな、という印象を受けています。

ただ、何事も知っておくことは大切。

今回の実験では私はアルコール14gを1時間で分解できたわけです。
とすると、大好きなワイン1本だと5~6時間くらいで分解できるかも、と考えることができます。

・・・多分短時間にたくさんのアルコールを入れると、酔っ払ったり二日酔いになるんだろうなぁ・・・

もう少し突っ込んでやってみたいこと

アルコールは胃と腸で吸収されるのですが、「胃で5%、腸で95%」と言っている人もいれば「胃で20%、腸で80%」と言う人もいます。

これも個人差が大きくあるはずです。

アルコールは胃での吸収より、腸での吸収が早いとされていて、自分のアルコール分解能力を超えない(二日酔いにならない)ためには、腸にドバっとアルコールを送りたくない!という考えが思いつきます。

胃でアルコールが長く滞在してじわじわ腸に送ってくれたら、アルコールはゆっくり吸収されて肝臓が分解してくれる・・・だろう(笑)

ではどうやってアルコールを胃に留めてしまおうか。

胃に入ったもの腸に送るときに幽門という場所を通ります。
胃で消化に時間のかかるものが入ってきた時、胃は幽門を閉めます。

そう、先に幽門を閉めてしまう食べ物を食べてから今日の実験をすれば、10分後の0.25mg/Lより数値は下がるはず・・・!

幽門を閉めるものは、ステーキや油です。チーズなんかもそう言われていますね。これも実験してみましょう。

次回をお楽しみに!

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ABOUTこの記事をかいた人

池本 昭之

分子栄養学認定カウンセラー、食生活アドバイザー、ワインエキスパートな人。お酒は何でも好きだが、自然派ワインでワインと健康に目覚める。 いつまでも美味しいお酒を飲める体づくり&体に優しい手作りのおつまみを研究している。